3月定例会は、新年度の事業全般について予算の審査を行います。
「新しく取り組む事業はどのような見通しをもって始めるのか」
「既存の事業について改善すべき点に配慮はなされているか」
「以前から指摘されていた問題に対処されているか」
…等々、個々の事業への質問・意見をしながら審査していきます。
今回、私が総務委員会で行った質疑のいくつかについて、ご紹介したいと思います。
(要約なので細かいニュアンスが違うかもしれません。正確な記録を希望される方は、後日市議会HPに掲載される議事録をご参照ください。)
樹木を乾燥・チップ化して燃料などに使用する「木質バイオマスの利用」について「当面、事業所中心で熱源利用の導入を研究する」と説明がありました。
これは里山の木が燃料として使われなくなった結果、伸び放題になって荒廃している問題にも関連する取り組みです。
そこで、「木質バイオマスの個人での利用についてはどのように考えているのか」と聞きました。
担当の企画部の答弁は「個人で伐採した樹木をチップ加工で受け入れたり、個人宅で熱源としてペレットを利用する可能性はあるが、まずは(木質バイオマス利用の)柱として事業所中心の利用に取り組む」というもの。
うまく軌道に乗って、林業の振興や持続可能な資源循環につなげたいものです。
●公共交通の利便性向上について
交通不便地対策の乗り合いタクシーなどは、公共交通、特に路線バスの補完的な位置づけで「原則、バス路線内は走らない」という運用のため利便性が悪いと感じています。
市は公共交通に関する次期計画(計画期間:令和7年度~10年度)の策定に向けた調査を始めると説明したので、「次期計画の中では、鉄道や自家用有償旅客運送なども含めた全体像を描きなおすべきではないか」と指摘し、現時点での考えをたずねました。
市側の答弁は…
・交通不便地区対策は、幹線のバスを活かし、そこまで移動する足として導入してきた。
・また、コミュニティバスやデマンドタクシーがバス路線を走行すると利用者が分散し、限られた乗客を取り合うこととなる。
・今後、幹線の(バスの)便数も減ってくる中で輸送資源を(バス、鉄道、タクシーといった)各モードだけで考えていては地域交通のネットワークは確立できない。リデザインの考え方を取り合わせて進めていく。
…といったものでした。
今後の調査・検討がどう進むのか、しっかり見ていかなくては…。
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このほか、市史編さん室の新設も説明がありました。
佐世保市の市史は、これまで10年・30年・50年・70年・100年を節目として編さんされていますが、今回「市史編さんの周期を25年に決定した」ということです。
どういう考えで整理されたのか聞いたところ、「50年単位で通史を作ることとし、中間年の25年ごとにまとめることが合理的と考えた」とのこと。
こういう経緯、きちんと記録に残して伝えてほしいところです。
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